『自己肯定感』とは自分を認めること

『自己肯定感』とは、ありのままの自分を認め、肯定できる感覚、感情のことをいいます。

自己肯定感を高めるためのポイントは、以下の3ステップです。

  1. 自分を見つめる
  2. 不要なものを手放す
  3. 自分を取り戻す

人は生まれてから大人になるまでに、親や先生をはじめとするたくさんの人から影響を受けて現在の人格を形成します。今までの自分を変えて自己肯定力を高めることは容易ではありませんが、できることからはじめましょう。是非ノートを1冊用意してお読みください。

ステップ1.『自分をみつめ、許容できると自分自身を大切にできる』

自己肯定感を高めるための最初のステップは、今の自分を知るために1人の時間を持つことです。

まずはノートを広げ、頭に浮かぶことをひたすら書きます。これを『ジャーナリング(書く瞑想)』と言います。ジャーナリングは、心理学的指数・ストレス指数が改善されることが、テキサス大学の社会心理学者であるジェームズ・ペネベイカー教授の研究によって証明されています。

何も書けないときは、ただゆっくり深呼吸するだけでもかまいません。深呼吸するだけで副交感神経が優位になり、リラックスして自律神経が安定する効果があります。

自分と対峙すると様々な感情が浮上してきます。大事なのはそれがどんなにネガティブな感情であっても、ただ自分の中に「ある」と認めて、認めたら自分や他人を許容します。

もしも許容できずにいるとますますネガティブ思考が深くなり、ストレスが蓄積します。口に出してしまえば、脳内にストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されるのです。更に悪循環なのが言われた側は同じ行動を相手に返そうとするのです。これを『返報性の法則』と言います。つまり、ネガティブな行動や言葉は自分に返ってくるということなのです。

このように時間をとって内なる声に耳を傾け、感情を整理する効果は科学的にも認められています。疲れていると感じたら無理せず休む。がんばった自分にねぎらいの言葉をかける。自分自身を理解し、丁寧に扱っていると、相手にも丁寧な行動がとれるようになり、『返報性の法則』で、他人からも雑な扱いをされないようになります。

ステップ2.『不要なものを意識的に手放すと、楽に生きられる』

次のステップは、今の自分を不自由にし、生きづらくしている原因をみつけて手放すことです。

物心共に身軽になることで、人は自由になり、積極的に行動できるようになります。ステップ1のような『内観』を習慣にしていると、自分の中に『ビリーフ』があることに気づきます。「ビリーフ」とは、簡単に言うと『思い込み』や『信念』のことで、これが多ければ多いほど自分を縛り、制限することになります。

特に過去の傷ついた経験や失敗から培われた『出来ない』という否定的なネガティブ・ビリーフは、解消しない限りずっと人生についてまわるので、時間がかかってもしっかり手放しましょう。ネガティブ・ビリーフにはNLP心理学の『ビリーフチェンジ』(ビリーフをプラスに書き換える)という技法が有効です。その方法は以下です。

  1. ネガティブ・ビリーフをみつける
  2. それを持っていることで自分が何を得ているかを自分に問う
  3. ②の『問う・答える』を、答えが出てこなくなるまで自分に繰り返す
  4. ネガティブビリーフが持っている本当の意図、肯定的な理由をみつける
  5. ④をみつけたら、ネガティブビリーフをポジティブに書き換える

自分自身の思い込みの次は、他人からのジャッジを手放しましょう。今はSNSで人からジャッジされ、時には心ない誹謗中傷をされることもあります。もし、他人の言葉が気になってストレスになってしまうようなら、思いきってSNSから離れましょう。

アメリカの心理学者、レオン・フェスティンガーが提唱した『社会比較』によると、自己評価を低くする大きな原因のひとつは『人とくらべること』です。相対評価は今すぐ手放すべきものなのです。

心を整理出来たら次は物です。あなたの部屋の中には、もう使わない物、必要なくなった物はありませんか?脳は『何かを見て何かを思いだす』という記憶のメカニズムを持っていて、人の意識は常に目に見える物から影響されています。不要な物を捨てるだけで、気持ちも空間もすっきりして気持ちが軽くなるのを感じるでしょう。

ステップ3.『NOを言える自分になると自分の個性を認められる』

最後のステップは、自分に正直になり、豊かな感情をとり戻すことです。

NOと言える自分になると、我慢することや人から振り回されることから解放されます。自分の個性を見出し、それを肯定できるようになります。

自己肯定感が低い人は、相手の言動や都合にあわせてしまう、NOが言えない、という傾向があります。心理学的にみるとそのような人は、かつて人から拒絶されて傷ついた経験があると言われています。自分が傷ついた経験から「NOというと人を傷つける」という心理が働いて、我慢を続けてしまいます。それを心理学では『投影』といいます。NOが言えない人はいつのまにか自分の意志や思いにも気づけなくなってしまうのです。

もし、思い当る節があるのであれば、もっと自分に正直になりましょう。いつも良い人である必要はないし、無理に人から好かれる必要もないのです。これまで言えなかったことを言うだけでも、ずいぶんラクになれるはずです。

自分の感覚を取り戻すと自分で居ることが楽しくなる。

ここまでの3ステップを実践したら最後に、あらためて自分が何にわくわくし、何が好きだったかを思いだしてみてください。

そしてこれからは日常的に何か小さいものを買う時でも、それが自分にしっくりするかどうかをよく感じて選ぶように意識してみてください。自分の感覚にしっくりするものを選んでいると、日常の心地よさが増してきて、あなたらしさも表れ、しだいに自分でいることが楽しくなってきます。

自己肯定感を高めるための3ステップとポイント。

今回ご紹介した3ステップ
  1. 自分を見つめる
  2. 不要なものを手放す
  3. 自分を取り戻す

が自己肯定感を高める近道です。実践して何かしらの良い変化を感じたら続けてみることがポイントです。自己肯定感が少し高まり自分を好きになれるだけで、物事がスムーズに運ぶのを実感できるでしょう。

 

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著者:葉山ナツ
プロフィール:東京生まれのみずがめ座。20代から数々の企業で働き、直近では医療系ベンチャー会社でライティングを担当。退職後はフリーランスのライターとして活動中。私生活では2児の母。得意分野はウェルネス関連と雑学全般。エッセイなど。
趣味:写真を撮ることとガーデニング。無類の音楽好きで、大の珈琲党。

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