断捨離は「物」「情報」「付き合い方」「感情」の4つに分けて行う事がポイントです。出来れば冬至までに済ませておくことをおすすめします。

そもそも『断捨離』とは、ヨガの思想を発展させた整頓術で、不要な物の流れを断ち、不要な物を捨て、執着から離れることをいいます。そして『冬至』は、一年で最も日が短く、その日を境に日照時間が長くなります。冬至は古くから物事が好転する日、新しいスタートに最適な日とされてきました。

夏が終わり、年末をふと意識し始めたら断捨離のチャンス。物理的にも精神的にもクリアになって、冬至のパワーを最大限に活かしましょう!


ただ物を捨てるにあらず! 能力アップにつながる断捨離の3つのメリット

断捨離には物を捨てるだけではなく、能力アップにつながるメリットがあります。断捨離を行うことで、身の回りが片付くだけではなく、時間と空間の使い方やお金に対する考え方の変化から始まり、メンタルヘルスに影響してくるのです。

物が溜まる原因はシンプルに「捨てられない」からです。この時「捨てて損することを怖れる」という心理が働いています。これを心理学的には、得をすることよりも損をしないように選ぶ『損失回避の法則』と言います。しかし実は捨てることが得であり、多くを抱え込むほうが損だとわかったら、あなたはきっと断捨離せずにはいられないはずです。


メリット1:時間と空間が有効に使えるようになる

整理整頓して部屋が片付けば、探し物に使っていた無駄な時間とイライラがなくなり、時間にも気持ちにもゆとりが生まれます。また、物が少ない空間では、作業効率が上がって生産性がアップすることも認められています。※参照:筑波大学心理学系 吉田富二雄氏「作業空間の配置が課題遂行に及ぼす効果」統計によると、日本人は1カ月あたり76分を探し物に使っていて、それを一生に換算するとなんと52日なのです。この52日間を大事に使いたいものですよね。

メリット2:無駄遣いがなくなりお金が貯まる 

あらためて持ち物を見直すことで、これまでの自分のお金の使い道に無駄が見えてきます。『むやみに物を増やさない』という意識で買うものを厳選すれば、お金の使い方が変わり、無駄な出費が減ります。結果お金が貯まりやすくなるのです。

メリット3: メンタルヘルスが向上し能力アップ

散らかった部屋では人は認知能力も集中力も低下する、ということがプリンストン大学神経科学研究所の調査結果で発表されています。脳は秩序を好むため、乱雑な状況ではストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されて不安を増長させ、結果的に過食や不眠、病気になりやすくなる傾向があります。逆に綺麗に整頓された部屋では人はリラックスでき、睡眠の質も上がり心身が安定します。結果的に心身ともに健康になり、本来持っている能力がアップするのです。

脳のしくみから見た効率的な断捨離のコツ

部屋の片付けを面倒だと感じるのは当たり前で、実は脳にはかなりの負担がかかっています。さらに脳の奥にある『線条体』は、行動と快感を結びつける場所で、ここを活性化させるとやる気アップにつながります。つまり、「断捨離をしたらこんなにいいことがある!」とイメージしたり、きれいになった部屋で「なんて気持ちいいんだろう!」と快感を感じたりするとやる気につながる、というわけです。脳科学の観点から見た断捨離のコツは4つです。

1.断捨離は頭が疲れていないとき、時間を決めてやる

時間のない時や仕事で疲れている時やるのはNG。比較的元気な時、十分な体力がある午前中などがおススメです

2.いっぺんにやろうとしないで、一点に絞ってやる

いきなり部屋の中ぜんぶを片付けようとすると、膨大な作業でそれだけでイヤになってしまいます。今日やるところを一点に絞ってやると無理なくできます。

3.軽い休憩を入れながらやる

延々とやるよりも途中で気分転換をしながらのほうが、脳がリフレッシュしてうまくいきます。気分転換すると、脳に安らぎを与えるセロトニンという物質が分泌されて、よい切り替えになってまたやる気がでてくるからです。

4.手放すための自分軸の基準を決めておく

『この2年まったく着なかった服は手放す』、『本は本棚に入る分しか持たない』など、自分の基準を決めてから始めましょう。迷ったら一時保管箱を作って、処分する期限を書いて入れておくのもひとつの手です。

参照1:片づけ脳 部屋も頭もすっきりする 加藤俊徳著
参照2:「すぐやる脳」に変わる37の習慣 篠原菊紀著


「物」「情報」「人間関係」「感情」4つの断捨離をしよう

断捨離をする、と決めたら「物」「情報」「付き合い方」「感情」を見直しましょう。断捨離には範囲や時間を決めることでより効率的に進めることが出来ます。

1.物の断捨離
捨てる・捨てないを決める1番めのポイントは、いま使っているかどうかです。長く使ってない物や押入れで眠っている物、壊れた家電やくたびれた衣類などがあったら迷わず捨てましょう。2番めのポイントは、今のあなたにフィットするかどうか。かつて好きだった物、似合っていた物でも今のあなたの感覚にフィットしなければ、それはすでに古くなった物です。脳は身の周りの物から常に影響を受けていて、コンピュータのハードディスクのように容量を使っています。見慣れた物が少ないほど脳は刺激を受けて活性化し、容量がたっぷりあるほどサクサク動くというわけです。

2.情報の断捨離
いつも見ているテレビや新聞、雑誌、SNS、メールマガジンなどが自分にとって必要かどうか考え、不要な情報からは離れましょう。眼精疲労=脳疲労です。パソコンや携帯の中のいらない情報も削除すること。紙のドキュメントも同様です。契約だけして使っていないサブスクリプションがあったら解約しましょう。コスト削減になります。

3.人間関係の断捨離
『腐れ縁』という言葉がありますが、特に好きなわけでもないのにつきあっている人がいたら、もう離れてもいいかもしれません。エネルギーを奪割れる感じがする、ネガティブな気持ちになる…などを感じていませんか?恩や義理やしがらみに引きずられることなく、自分の気持ちに正直になって、そっと離れましょう。自分の意識が変わるだけで、相手のほうから自然と離れていく場合もあります。すべては自分の意識と意志次第です。

4.感情の断捨離
断捨離すべき物と向き合って浮上してくるのは感情です。物というのは過去の記憶の堆積だからです。過去の楽しかったこと悲しかったこと、きれいな思い出、失ったもの。浮かんできたそれらがどんな感情でも、一瞬つよく感じたら手放しましょう。これは実際やってみると実感できますが、物がなくなっただけで部屋の空気も心まで浄まって、軽くなるのを感じます。

冬至までにやっておきたい4つの断捨離とポイント

「物」「情報」「付き合い方」「感情」を断捨離するには、自分で可能な範囲を決めて、無理なく行うことが大事です。無理なく行うことで心身に負担をかけることなく、終わることにはスッキリとした気分になることが出来るはずです。冬至までに断捨離すると、陰陽が切り替わるタイミングに環境をよりよくアップデート出来ます。更に暮れの大掃除の必要がなくなる、というメリットもあります。きれいな部屋で年末年始を気持ちよく過ごすためにも、いまからコツコツ始めてみませんか?

 

------------------------------------------------------------------------------------------------------

著者:葉山ナツ
プロフィール:東京生まれのみずがめ座。20代から数々の企業で働き、直近では医療系ベンチャー会社でライティングを担当。退職後はフリーランスのライターとして活動中。私生活では2児の母。得意分野はウェルネス関連と雑学全般。エッセイなど。
趣味:写真を撮ることとガーデニング。無類の音楽好きで、大の珈琲党。

 ------------------------------------------------------------------------------------------------------


コメントを残す