香りと身体と心をリセットさせる睡眠の関係性

より良い睡眠をとるための手段として、「香り」はより手軽に活用できるツールです。その中でも植物や花などの質が高い、自然由来の精油が効果的です。

起きている時間を充実させるためにも、身体と心をリセットさせるための睡眠は最も重要です。私たちは1日のおよそ1/3時間は睡眠に費やしていると言われています。即ち、人生の1/3は眠って過ごしているということになるのです。生活の大部分を占める睡眠、その量だけでなく質はとても重要だと考えられています。今回は香りと睡眠の関係性についてご紹介します。

質の良い睡眠の条件3つ

質の良い睡眠とは、大きく3つの条件を満たすことを指します。
  1. 寝入りが良い
  2. ぐっすり眠れる
  3. 寝起きがすっきり

質の良い睡眠には、身体的な疲労を回復させる効果だけでなく、脳内での記憶能力を高める働きがあることが分かっています。そのため、睡眠の質が低下すると、倦怠感などに加えて記憶力の低下など、仕事でのパフォーマンスにも多いに影響を与えます。すると、イライラが募ったりストレスが溜まり、自律神経の乱れへと繋がってしまいます。

自律神経の乱れは睡眠に悪影響

質の良い睡眠には自律神経を整えることが重要です。自律神経が、眠気をもたらす「メラトニン」を含め、多くのホルモン分泌の調節を行うためです。特に現代のライフスタイルでは交感神経が優位に働くことが多いため、入眠前には意識的にリラックスを促す行動で副交感神経を優位にし、バランスを整えることが質の良い睡眠へのカギとなります。

香りの力を借りて、質の良い睡眠をとる

では、質の良い睡眠のために、なぜ香りが効果的なのか?それは、嗅覚からの刺激が、瞬時に自律神経を整えるスイッチをONにするからです。

私たちの持っている五感には、自律神経を整えるスイッチがあります。なかでも嗅覚は他の4つの感覚とは異なる伝達経路をもっており、わずか0.2秒で脳に届きます。ちなみに痛覚の刺激が脳に届くまでは0.9秒なので、いかに嗅覚が速く伝わるかが分かります。そして、嗅覚のみが自律神経の活動に関与する大脳辺縁系と呼ばれる大脳の奥深くにダイレクトに伝わっていきます。

つまり、リラックスしたい時に香りを嗅ぐことは、瞬時に自律神経やホルモンのコントロールを行う大脳へ作用し、副交感神経を優位に働かせ、自律神経のバランスを整える近道になります。

深い呼吸でリラックスを促す

また、心地よい香りを嗅ぐと思わずその香りを深く吸い込みたくなるものです。深く息を吸い込むと吐く息も深くなり、自然と呼吸が入りやすくなっていきます。昔から「緊張したときには深呼吸」と言われている通り、深い呼吸には心の落ち着きを促し、自律神経のバランスが整いやすくなる効果があります。

おやすみタイムにおすすめの香り3選

おやすみタイムには選ぶ香りは、一般的に樹木や果実の香りが良いと言われています。代表的なのが以下の3つです。

  1. ラベンダー
  2. ベルガモット
  3. サンダルウッド

安眠のカギは、おやすみタイムにぴったりの心地よい空間づくりにあります。香りを活用することで、手軽にリラックスしたいひとときを楽しむことが出来ます。

1.ラベンダー
快眠やリラックスのイメージで有名なラベンダー。ハーブらしい穏やかなフローラル調の香りです。寝具やインテリア雑貨などでもラベンダーの香りを利用した商品は数多く、手に入れやすい香りです。初めてのアロマにぴったり、気軽に試してみたい方はラベンダーから始めてみてはいかがでしょうか。

2.ベルガモット
爽やかな柑橘系の香りに少し甘さを感じる上品な香り。男女問わず人気の香りです。また別名「天然の抗うつ剤」とも呼ばれ、心を鎮静させながらも前向きな気分へと高揚させてくれると言われてます。ストレスを和らげてスムーズな入眠へと導いてくれるでしょう。

3.サンダルウッド
ほのかに甘いウッディーな香り。和名は「白檀(びゃくだん)」と呼ばれ、お香の原料としても利用されているので、香りを嗅ぐと懐かしさを感じる方もいるかもしれません。ヨガの瞑想で利用されることも多く、メンタルを強化し集中力を高めると言われています。

一番大事なのは、ご自身にとって心地のよい香りを選ぶことです。いくら安眠の定番と言われる香りでも、好みでない香りは返ってストレスに感じてしまうので注意してください。

自宅で手軽に香りを楽しむための3つの方法

自宅で香りを楽しむ方法は大きく分けて3つです。専用器具を使った方法から、コットンやティッシュに垂らす方法、スプレーにして使う方法などがあります。数多くある方法のなかでも今回は、手軽で簡単に試せるものをご紹介していきます。

・ディフューザー
香りの持続性を求める方に最適です。雑貨や家電売り場などで手に入ります。水と精油をセットし電動で香りを拡散するものがメインですが、水不要のタイプや、水と電気を使用しないリードディフューザーも人気があります。裏技としては、お湯を張ったマグカップに精油を数滴垂らすことで即席ディフューザーとしても使用できます。

・ドライ 
精油をコットンやティッシュに数滴しみこませて枕元に置いておく、手軽で取り入れやすい方法。精油さえあれば、すぐに試すことができます。注意点としては、精油はシミになりやすいので高価なハンカチを使用したり、寝具に直接置かず、受け皿などを用意して汚さないように注意することです。

・ルームスプレー
シュッと吹きかけるだけで空間に香りを漂わせることができるルームスプレーは手軽で人気の高い方法です。持ち運びも出来るので出張や旅行の際でも使用でき便利なアイテム。枕に吹きかけるピローミストもおすすめです。お気に入りの精油を無水エタノールと精製水で希釈して自分で作ることもできます。

そのほかにも化粧品区分の精油であれば、お風呂に数滴たらしてアロマバスを楽しんだり、オイルマッサージに使ったりすることもできます。購入したオイルが雑貨か化粧品かも知っておくと便利です。

香りを選ぶ際の注意点

香りを選ぶ際に注意すべき点は「精油(エッセンシャルオイル)を選ぶこと」です。香りには「精油(エッセンシャルオイル)」と「アロマオイル」があり、香りの質が異なります。なかでも香りの質が高く、実感しやすいのは精油(エッセンシャルオイル)です。

精油とは、植物から抽出した100%天然成分の香りが詰まったオイルのことです。フランスやドイツでは一部の精油は医薬品同等に扱われ、薬局の棚に並んでいます。一方、アロマオイルとは、人工的な合成香料を含有するオイルのことです。安価で手に入れることができますが、精油のような実感を期待することはできません。質の良い睡眠のための香りには、是非精油を選ぶことをおすすめします。

質の良い睡眠をとるための活用法とポイント

良質な睡眠を得るためには、自律神経を整えることが出来る環境づくりが重要なポイントです。自律神経を整える為には自分の心地よいと感じる空間に、嗅覚を刺激する質の高い精油の香りを添えることが良質な睡眠への第一歩です。

前記の通り質の高い睡眠には、リラックスを促し、交感神経を優位にして自律神経を整えることが重要になります。忙しい現代人にとって、「ストレスを溜めないように、なるべくリラックスするように」と言われても、なかなか自分自身でコントロールできることばかりではないのが現実です。

そんなときは、意識的に自律神経をスイッチを切り替える工夫をしてみましょう。香りを味方につけることでスッと肩の力が抜けて心が鎮まるかもしれません。良質な睡眠を得れば、パフォーマンスが向上し、活力に溢れた1日を過ごすことができるはずです!

ぜひ、お気に入りの香りを見つけて実践してみてください。

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著者:小川 彩
プロフィール:フリーのヨガインストラクターとしてフィットネスクラブを中心にヨガ、ホットヨガのレッスンを担当。ヨガを中心にオーガニックや食についてウェルネスライターとしても活動中。現在、アーユルヴェーダやRawスイーツについても勉強中。
保有資格:JYIAヨガインストラクター2級
趣味:キャンプ、Rawスイーツ作り

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